「農民」記事データベース20161010-1233-10

旬の味


 秋を迎え、桃、梨、ブドウの収穫は概ね終期を迎えています。果樹農家は春先からの天候不順で生育に大変心配したところですが、収穫期を迎え量的にも品質的にも平並みの作柄となりました。しかし収穫期を迎えた水稲は度重なる台風と活発な秋雨前線により連日雨が続き、適期を迎えながら稲刈りができず、大変困っている昨今です▼臨時国会で安倍首相はTPP批准を押し通す構えです。国民をだまし、日本農業を売り渡す安倍内閣の横暴を絶対に許すわけにはいきません。TPP批准阻止のたたかいは正念場を迎えています▼福島の原発事故でいまだ9万人の方々の避難生活が続いています。その中には多くの農民もおり、「5年間も農地から離れるとこれから農業をやろうとする意欲がなくなった」という声が多く聞こえてきます。損害賠償打ち切りの姿勢も明確になり、原発事故は終わったという状況が作られようとしています。このような状況を変えるため多数の農民の声を国に届けることが必要だと考えます。

(玉)

(新聞「農民」2016.10.10付)
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2016年10月

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