「農民」記事データベース20161010-1233-07

名古屋市
いのこしの樹・産直ひろば 15周年記念の集い

地域の“買い物の場”守ろう
国産の農産物を食べたい


願いに応えて15年

 9月14日に名古屋市名東区にあるファーマーズ生鮮市「いのこしの樹・産直ひろば」で15周年記念行事と利用者への感謝、交流を兼ねた集いが行われました。

 いのこしの樹は、2001年のコープいのこし店閉店後、地域の生協組合員の方や生協OB、業者、東海4県の農民連が協力して、地域の買い物の場所を守ろうと、空き店舗を利用して毎週火曜、金曜日の午前中に開催される生鮮市です。

 普段、野菜が並ぶ陳列棚には開店当時の写真や各産地の紹介写真などが飾られ、訪れた人たちは、写真を見ながら開店当時の思い出を話したりしていました。

 セレモニーでは、いのこしの樹代表の伊藤奉子さんから「地域の方々に支えられた15年だった」との感謝のあいさつから始まり、生産者の会代表の船田義博さん(岐阜県農民連)は、「地元愛知をはじめ、岐阜、静岡、長野の各県の生産者や、業者の方々、生協の協力があり、利用者の要求、熱意、応援の声に支えられた15年だった。さらに発展させていきたい」と決意が語られました。

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さまざまな思いが語られた集い

 来賓として、コープあいちの箕浦明海理事から激励がありました。

 15年前の立ち上げに関わった農民連本部の吉川利明事務局長は、「100キロ先の直販所で続くわけがないなどの消極論もあったが、国産品を食べたいという消費者の自己運動を起こすことが大事。この店を守りたいというみなさんと一緒ならば続けられるとスタートを切った」と当時を振り返りました。

 15年前の立ち上げの様子を知る人たちから、情熱とパワーでスタートした開店当時のお話があり、近所の買い物利用者からは、「レジ待ち中に隣になった人たちとの交流が本当に楽しい。料理法などもいろいろ教えてもらっている。気軽に声をかけてくれるスタッフの皆さんは私の友人です」と話すなど、いのこしの樹が地域の皆さんの交流の場であることが語られました。

 セレモニーの後は、各産地から持ち寄った食材を使ったカレー、焼そば、果物などが振る舞われ、愛知農民連副会長の中島義雄さんたちのアコーディオンの演奏と歌なども披露され、にぎやかな交流会となりました。

(愛知農民連 税田美樹)

(新聞「農民」2016.10.10付)
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2016年10月

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