「農民」記事データベース20161003-1232-09

旬の味


 国が沖縄県知事を訴えた「辺野古違法確認訴訟」で、福岡高裁那覇支部は、「普天間飛行場の騒音被害を除去するには、辺野古に新基地を建設するしかない」と国側の請求を全面的に認め、県側敗訴の判決を言い渡しました。本土から離れている沖縄の状況ゆえに自分が嫌なことを他の人に押し付ける。これって、いじめ、差別、虐げていることだと思います▼テレビで放映された「米軍が最も恐れた男〜あなたはカメジローを知っていますか?〜」を全国民に見てほしかった。瀬長亀次郎出所歓迎大会のナレーションは「1万人を超える人々、祖国復帰への想いをさらに大きくした民衆の姿だった」。戦後71年変わることなし。いや、強化される新基地建設問題、よりひどくなる現状に悔しくて涙が出ました▼翁長沖縄県知事は9月16日の会見で最後に語りました「長い長い闘いになる」。県側は、判決を不服として最高裁へ上告する方針です。政治に無関心でいられても、政治に無関係ではいられないのです。

(直)

(新聞「農民」2016.10.3付)
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2016年10月

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