第46回被災地支援行動
「復興支援!秋まつり」
宮城
石巻市
避難者の交流の場に
支援本当にありがたい
宮城県農民連はじめ各団体による、46回目の被災地支援行動「復興支援!秋まつり」が9月10日、石巻市緑町で行われました。災害公営住宅(46戸)の入居者と周辺の在宅避難者(約150戸)の住民同士の交流を求める声に応えたものです。
弁護士ら専門家による「何でも相談会」、衣類などのバザー、歌や音楽の演奏のほか、綿あめ、コーヒーの提供や餅つきも行われました。農民連は各地から送られたお米とともに、和歌山県しもつコープファーム提供の冷凍みかんを、各戸に手渡しました。
住民のみなさんはテーブルを囲んでつきたてのお餅やコーヒーを楽しんでいました。70代の女性は「一人だからね、なれないし、なかなか外には出ないの。こういうのはほんとうにありがたいです」と語りました。
この日、9月とはいえ暑い日差しのもとで冷凍ミカンの試食が大好評。「ヒャッコイ〜。甘い〜」「なつかしいね〜。昔列車で食べたやつだ〜」と喜ばれ、お米と一緒に1キロ詰めの冷凍ミカンをおのおのが持ち帰りました。
|
「なつかしいね〜」。冷凍ミカンが大好評(石巻市) |
東松島市
高台移転実現しても
暮らしはたいへん
この日、午後から農民連単独で東松島市宮戸室浜を訪問し交流しました。同地は全戸が被災し、仮設住まいをしていましたが、ようやく造成した高台に住宅が完成し、約40戸が集団で移転しました。奥松島のはずれにある小さな集落のため、日頃は支援の手はほとんど届かないところ。
集会所に集まったみなさんに、山形県おきたま産直センターから送られた5キロ詰めの精米が手渡されました。お米は同センターの呼びかけでカンパを寄せてくれた団体や支援者の名前が1袋ごとに明記されたもの。農民連の説明にお母さんたちは、お米を手にして「あれ、ほんとだよ」と名前を確認しながら、「お礼の手紙を出さなくちゃ」「家は新しくてもくらしは大変。みなさんの支援は本当にありがたい」などと口々に語りました。
|
支援者名入りのお米を手にパチリ(東松島市) |
昔からの地域の仲間がそっくり移転したというだけに、集まったお母さんたちは和気あいあいで、「年寄りばっかで大変だけど、浜のおっかぁは強いから大丈夫」「浜はおっかぁで持ってるようなもんだよ」等、明るい笑いがはじけました。
(農民連参与横山昭三)
(新聞「農民」2016.10.3付)
|