上伊那農民組合産直センター
“昔食べた餅の味がする”
長野 白毛餅を広くアピール
国内最大規模の展示会に出展
オープンな試食に参加者の興味引く
長野県の上伊那農民組合産直センター(上伊那郡南箕輪村)は、9月7日〜9日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開かれた「グルメ&ダイニングスタイルショー」に出展し、古代米品種の白毛餅をアピールしました。全国・海外から約2万7000人規模でバイヤーが集まる国内最大規模の展示会です。
稲束を展示して
白毛餅は上伊那農民組合の農家が、種から大事に守り育てているモチ米の在来種。長い背丈で倒れやすい一方で、3000メートル級の山脈に囲まれた伊那地域特有の地形に守られたことなどをアピール。白毛餅とコシヒカリの稲束を展示して「白毛もち米」を原料にした「シングルパックの餅」「米粉麺」も出展しました。
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白毛餅の稲束を手にする竹上代表(中央) |
手書きの筆文字
地元以外の販路を求めてとはいえ、このような大規模な展示会は初めて。とにかく農民連らしいスタイルを貫こうと、ポスターは、組合員の手書きの筆文字にハザかけの写真を掲げ、試食の餅を焼き続けました。
もみに生えている白い毛に「本当だあ〜」と驚きの声や「昔食べた餅の味がする」などの感想が寄せられました。
他の出展者は、名刺交換やアンケートに応じる条件で試食品を渡す方法なので、オープンな試食スタイルは異色にみえたのか興味津々の様子。気が付けば近隣のブースの盛り上げ役にもなっていました。
「ごしたい(たいへんつかれた)が、これまでにない成果も得られた」と同センターの竹上一彦代表に笑みがこぼれました。初挑戦に手ごたえを感じた3日間でした。
(新聞「農民」2016.10.3付)
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