共同広げTPP批准阻止
全国食健連代表者会議
グリーンウエーブを軸に
秋のたたかいを中央で地方で
全国食健連(国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会)は9月17日、東京都内で、2016年度の全国代表者・活動者会議を開き、中央団体、都道府県の代表をあわせて54人が参加しました。
安倍政治ストップ
農民連の白石淳一会長が主催者あいさつ。「TPPに対するたたかいは6年になるが、この間、貴重な財産と共同が広がっている。これをベースに秋のたたかいでTPP批准を阻止しよう」と呼びかけました。
来賓あいさつとして、日本共産党の紙智子参院議員と斉藤和子衆院議員が臨時国会に臨む強い決意を述べました。
全国食健連の坂口正明事務局長が報告を行い、「秋の臨時国会でTPP批准を阻止すれば、TPPを葬り去る現実的な可能性が切り開かれる。このたたかいは、TPPだけにとどまらず、参院選で実現した市民と野党との共闘で安倍政治にストップをかけるたたかいをさらに発展させることになる」と述べ、秋のたたかいの特別の意義を強調しました。
秋のグリーンウエーブ(食糧の波)運動を軸に、(1)国民大運動実行委員会などの共闘組織との連携を中央でも地方でも強める(2)当面、「TPPを批准させない!10・151万人中央行動」(東京都港区)を成功させる(3)「TPP協定を今国会で批准しないことを求める」緊急請願署名の促進(4)農業者戸別所得補償制度の復活を求める運動(5)国民の多様な要求での共同、協力を進める―ことを提起しました。
具体的な取り組みとして、学習とシンポジウム、署名と宣伝、自治体や農協など地域の団体との対話、生産者・消費者との交流を進めることを呼びかけました。
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報告する坂口事務局長 |
若い世代意識して
討論では、TPPとのたたかいの各地の豊かな経験を交流したほか、秋のたたかいへの力強い決意が語られました。
他団体への働きかけでは、「学習会、行動への参加を農協や保険医協会に呼びかけている」(富山)、「全自治体を訪問」(愛媛)、「農協、農業委員会、医師会などにデモ、集会への参加を呼びかける」(京都)、「全日農支部や9条の会に学習などを通じて共同を模索している」(大阪)などの取り組みが報告されました。
若い世代を意識した創意工夫あふれる取り組みとして、「産直ツアーや田植え、稲刈りを通じて若い会員に学習してもらう」(新日本婦人の会埼玉県本部)、「収穫祭では、若返っている参加者を相手にバンド演奏や踊りなど文化行事を取り入れている」(兵庫)、「市民が多く集う場所でサマーフェスタを開催し、子どもからお年寄りまで楽しんだ」(新潟)、「若い人たちで学習会を各地で開いている」(福島)などが紹介されました。
10・15中央行動を成功させる決意では、「学習会、シンポジウムを積み重ね、参加を呼びかける」(長野)、「大型バスで参加」(岩手、福島、新潟)、「過去最大の参加者をめざす」(千葉)などの意気込みが語られました。
佐賀の代表が、食健連が結成されることを報告すると、大きな拍手がわき起こりました。
最後に、坂口事務局長がまとめの報告。(1)野党共闘の広がりに見合う地域での共同の広がりを追求する(2)地域活性化など足元の活動を進める(3)国会議員との連携を強める(4)「TPPを批准させない!全国共同行動」への賛同団体を広げる――ことを提起し、「共同を広げ、要求実現へがんばろう」と結びました。
(新聞「農民」2016.10.3付)
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