「農民」記事データベース20160926-1231-10

この人

倒れた父親から田を継ぐ
菅原康浩さん(19)
〈山形県鶴岡市〉


家族の生活は自分がと自負

画像  就農2年目の菅原康浩さん(19)。山形県鶴岡市で8ヘクタールの水田を耕作しています。2015年の3月、田植えの準備をしていた父親が急に倒れ、農業大学に通い始めたばかりの菅原さんは実家に戻りました。

 「田んぼをすべて預け、会社で働く選択肢もありました。しかし、借りている土地を返すのも大変ですし、田おこしなどの田植えの準備も父が済ませていたので、自分がやるしかないと決意しました」と当時を振り返ります。

 「わからないことだらけで、日々の作業に追われていました。7月頃に家族の生活を自分が背負っているという意識が出てきました」と苦労する中で落ち込む時期もあったといいます。

 「9月には気持が落ち込んでしばらく引きこもってしまいました。しかし、とにかく稲刈りは終わらせようと、親類に厳しく指導してもらいながらなんとか終わらせました」といいます。

 落ち込みがちな時期が続いていた菅原さんに転機が訪れたのは16年の1月でした。

 「フォークリフトの免許を3日間でとれたことがきっかけで自分に自信を持てるようになりました。本気で農業に取り組もうと思えるようになりました」

 その後は庄内産直センターと保育園の交流会や青年部の総会、交流会に参加するなど積極的に活動しています。

 「今はまず米作りの技術を身に着け、一人前の農家になることが目標です。農民連の青年部は仲間作りの場として活用していきたいです。人と人の交流は本当にいいものだと感じています」と話していました。

(新聞「農民」2016.9.26付)
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2016年9月

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