『毛野国プロジェクト
いのちのわっか』
新プロジェクト立ち上げ
闘病から復帰の
群馬県農民連 木村一彦会長
木村さんが育てた特栽米の
玄米を加工して商品化
多発性骨髄腫との闘病で、13カ月の入院治療を終えた群馬農民連会長の木村一彦さん(高崎市=米、麦農家)は、退院に際して、命と平和が何より大切と「毛野国(けのくに)プロジェクト いのちのわっか」を立ち上げました。
メンバーは、原発事故のあと、高崎駅西口で「脱原発で平和な社会を」と毎週金曜日に宣伝行動をしている「原発のない平和な世界をめざす金曜行動」(通称タカキン)の仲間が中心です。
木村さんが病院に見舞いや激励に来た人々と、命と平和の大切さを語り合う中で、「行き詰まりをみせる現代社会や文明の在り方を、故郷の風土や歴史を学び直し、山河と全ての命と共に在る、平和な暮らしを目指したい」と意気投合してスタートしました。
「毛野国」とは、群馬県は古代から上毛野国と呼ばれて、東国で一番栄えたことに由来します。
まずは木村さんが育てた特別栽培米が原料の玄米加工品(玄米粥(がゆ)、玄米甘酒、玄米餅)の商品化から開始しました。「高崎市の助成金や商標登録の申請が決まり、スタートに元気と弾みが付きました。『TPPに負けない』という心意気を高崎から発信していきたい」と、木村さんは語ります。
8月11日には、プロジェクトのお披露目と、木村さんの「全開!?」祝いを兼ねた信州バスツアーを企画し、47人が参加しました。
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長野市の善光寺本堂前でパチリ。中央の車イスが木村さん |
目的地は、木村さんが闘病中に夢見たと言う、フェニックス(葛飾北斎の天井画)や北斎館を始め、善光寺や真田丸の上田城を巡るコースです。
出発には、6月の参院選群馬選挙区で野党統一候補としてたたかった堀越啓仁さんたちも見送りに駆けつけ、大にぎわいの楽しいツアーで英気を養いました。
(新聞「農民」2016.9.12付)
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