「農民」記事データベース20160829-1227-09

豆腐料理にもっと親しんで!

「国際マメ年」にちなんでシリーズ企画

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日本の伝統食を考える会

 今年は「国際マメ年」です。当会は豆料理にもっと親しんでもらおうと、シリーズで「国際マメ年」企画に取り組みました。

 8種類の豆を使って豆料理

 第1回は「豆料理を楽しむ会」を4月に開催。29人の参加者が持ち寄った豆料理は、8種類の豆を使って「うずら豆の五目煮」「チリコンカン(金時豆)」「大豆かりんとう」など22種類でした。

 第2回は7月29日に京都市内の「からこと舎」で行われ、「世界の豆料理を学ぶ」のテーマで、京都の町の小さな豆屋「楽天堂」代表の高島千晶さんにお話を聞きました。

 20種類の世界の豆を参加者に

 まず参加者に20種類の世界の豆が配られ、地図上に原産地の豆を置きました。東アジア原産の豆は大豆、小豆。アメリカ大陸原産の豆は金時豆、うずら豆、紫花豆などインゲン類。ひよこ豆は中央アジア、えんどう豆とレンズ豆はメソポタミアが原産地。ささげ類はアフリカ原産です。豆は世界中で栽培され、その国独特の料理法で食べられている大事な食糧です。

 世界中で栽培される理由は、豆の根っこにある根粒菌が空気中の窒素を固定するので、痩せた土地でも栽培でき、ほかの作物もよく育つからです。

 世界の豆料理のキットを販売

 高島さんは「豆料理クラブ」を主宰し、北海道の自然栽培豆を中心に、アメリカなどの有機栽培の豆を輸入し、世界の豆料理が簡単にできるキットを販売し、豆の魅力を発信しています。

 当日の豆ランチは「レンズ豆とくるみのハンバーグ」をはじめ4品。高島さんは「日本にも砂糖を使わない豆の食べ方もあり、また和食に合う外国の豆料理もあります」と豊かな豆文化を紹介してくれました。世界の豆料理にも挑戦しませんか。

(日本の伝統食を考える会事務局長 大坊孝子)


ホピ族のチリビーンズ

メキシコのチリビーンズよりマイルドです。

お豆とトウモロコシの組み合わせがホピ・スタイル。

《材料・4人分》
金時豆(乾燥)240g(ゆでて3カップ)
植物油          大さじ1
玉ねぎ(みじん切り)   1個
人参(みじん切り)    1本
にんにく(つぶす)    2片
とうもろこし(生でも缶詰でもOK)450g
トマト(角切り)     2カップ
スパイス
 クミン(粉)       小さじ1
 パプリカ        こさじ2
チリ(小さじ1が標準の分量ですが、辛いので少しずつ入れて、好みの辛さに調節する。子ども向けにはまったく入れないでもOK)
塩           小さじ2〜3
トマトピューレ     1/4カップ
(好みで)コーンミールまたは片栗粉
大さじ3  

《作り方》
1.金時豆を3〜4倍の水で一晩もどし、同量の水と替えて40分ほどやわらかくなるまで煮る。水けを切っておく。
2.鍋に分量の植物油を熱し、玉ねぎ、にんじん、にんにくを炒める。玉ねぎがきつね色になったら、のこりの材料をすべて入れて、弱火でかき混ぜる。
3.ふたをして1時間ほど煮る。とうもろこしのかわりにカボチャでもおいしい。


画像
東京・荒川区 為我井雅子

(新聞「農民」2016.8.29付)
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2016年8月

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