太陽光発電所の除草に
羊がやって来た!
郡山地方農民連
福島 郡山市石筵
合同会社のうみんでんが、2015年2月に郡山市熱海町石筵(いしむしろ)につくった太陽光発電所。
羊ほしい羊ほしい
これはもしかして除草に羊とかヤギがいたらすごくいいのではないか!視察に来る人たちも結構いるけど、太陽光パネル眺めててもつまらないでしょ!
…というわけで、ずっと「羊ほしい羊ほしい」って言っていたら、本当に羊が来ることに! 言い続けてみるもんだ!
羊が来ると決まってから2、3日で立派な小屋ができた。百姓すごい。
羊たち、最初はおびえまくっていましたが、少し経ったらメーメー鳴いて寄ってきた! しかし今では「あぁ来たの?」みたいな目で見てくる。そんな羊もかわいい。
本来、除草を目的に飼った訳ですが、発電所周辺の柵が幅広いのですぐに放牧はできません。「順番逆だろ」って突っ込みが聞こえる気がしますが、そんな雑でアバウトにおおらかなところも魅力です。羊様には小屋の周りのパドックで当分は過ごしてもらいます。これから少しずつ柵を作っていきます。
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パネルのそばで草を食べる羊たち |
オス1頭とメス3頭
オス1頭、メス3頭。何頭か子羊が生まれることを期待しています。
羊は将来的には食べます。私たちは命を食べて生きている。当たり前に食べているその「肉」ってどうやって肉になってるのか、肉だけじゃなくて野菜だって米だって、生産と消費のかけ離れてる今。この羊を食べるということが、本当の「食べる」なんだということを、とてもぜいたくなんだということを、今から空想しつつ、なんだかよだれが出てくる。
小屋の隙間から、扉の下から、幾度となく脱走しているらしいが、通りすがりの方々が小屋の中に返してくれたりしている。ありがとうございます。こっそり食べないでね。
日々楽しく仕事をしてるつもりですが、さらに楽しくて仕方ない。しかし羊飼いはまだ途中。きっとこれからもっと楽しくなるね!
(福島・郡山地方農民連 菊地穂奈美)
(新聞「農民」2016.8.29付)
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