2016年原水禁世界大会に参加して
新婦人大田支部(東京) 鳴島明子
被爆者自身が呼びかけている
国際署名の切実な訴えに感動
核兵器廃絶思う充実した3日間
8月4日から6日まで、原水爆禁止2016年世界大会に新日本婦人の会大田支部の代表として初参加しました。猛暑の広島は予想を超えて蒸し暑く、71年前の8月のあの日もこんな朝だったのだろうかと惨劇を想像し、そして核兵器廃絶を強く思う、充実した3日間でした。
初日の開会総会では、被爆者7団体が新しい署名「ヒバクシャ国際署名」を訴えました。被爆者自身が呼びかける、最初で最後になるかもしれない署名であり、2020年の核兵器不拡散条約(NPT)再検討会議に向け、これまで別々に運動してきた団体も垣根を越えて一緒に取り組むそうです。みなさん、署名用紙に記載された切実な訴えをぜひ読んでください。
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広島・原爆ドームの前で。右から2人目が鳴島さん |
分科会で全国の方々と意見交流
参加した第5分科会「戦争法を廃止し、憲法生きる日本を」では関西学院大学法学部の冨田宏治教授からの問題提起を受け、全国の方と意見交流をしました。冨田教授は「核廃絶の運動は世界的な流れであり、戦争法廃止も同様に、決して孤立した運動ではない。オール沖縄をお手本にしてオールジャパンを」と激励。また、沖縄はじめ各地の経験も生の声で聞くことができました。
動く分科会への参加が叶わなかった無念と、選挙が終わったばかりで落胆したムードをひきずって広島入りした私ですが、結果としてはこの分科会で元気をもらいました。原爆資料館見学、夜の部の女性のつどい、折り鶴の奉納、移動中の現地の方や外国の方との交流等々、時間の許す限り経験してきました。
現地で感じた平和への願い
原爆投下の目標になったといわれる相生橋に立つと、元安川を挟んで原爆ドームや平和記念公園が一望でき、思わず立ち止まって心の中で黙とうしました。現地で感じたこの平和への願いをずっと先まで伝えるために、核のカサ肯定者や改憲派含め、多くの方に一度は原水禁世界大会に参加してほしいと思いました。
(新聞「農民」2016.8.29付)
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