「農民」記事データベース20160815-1226-04

東京都知事選挙

野党統一候補・鳥越さん
健闘も及ばず

今後のたたかいの
足場となる重要な成果


 東京都知事選挙が7月31日投票で行われました。

 今回の都知事選挙は、4野党と市民が共闘して鳥越俊太郎さんを擁立したたかいました。選挙戦は、自民党候補が二つに分裂し、33年ぶりに実現した野党統一・鳥越俊太郎候補による事実上、三つどもえのたたかいとなり、鳥越候補は、134万6103票を獲得し、大健闘しましたが及びませんでした。小池百合子氏が当選しました。

 今回の選挙は、知事が2代にわたって「政治とカネ」の問題で辞任したことを受けて実施され、自公都政を、清潔で都民本位の都政に刷新することを争点にたたかわれました。同時に、首都東京から「4野党プラス市民」の推薦する鳥越候補の勝利で、改憲と国民犠牲の暴走を続ける安倍政権に歯止めをかける重大な意義を持つ選挙でした。

 東京農民連も支援

 東京農民連は鳥越候補を推薦するとともに、9月からの臨時国会の焦点であるTPP批准に反対し、東京農業の発展と農地の保全、都民の食の安全を守る施策を充実させることなどの要求を託し、鳥越候補の勝利のために全力をあげました。

 鳥越候補が掲げる「住んでよし」「働いてよし」「学んでよし」「環境によし」を実現する東京を! の公約は、確実に都民の共感と支持を広げました。

 しかし、選挙戦は、小池候補がいつわりの反自民の姿勢をとり、改憲、核武装の主張を隠し、いかにも女性の代表であるかのような選挙戦を行い、これをマスコミがこぞって応援する一方、鳥越候補に対しては、支配勢力をあげての異常なネガティブキャンペーンが展開されました。

 地方政治の課題で

 今回の都知事選挙を通じて、野党と市民の共同が首都東京で発展したことは、きわめて重要です。また、協力関係は、区市町村段階まで広がり、国政の課題だけでなく、地方政治の課題でも一致点を広げていることは、今後のたたかいの足場となる重要な成果でした。

(新聞「農民」2016.8.15付)
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2016年8月

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