農民連ふるさとネット第13回総会生産と地域を守る産直
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報告する湯川事務局長 |
さらに、「私たちの取り組みの原点は、ものを作り、育てること。農地と地域社会を守るためには生産する力、販売する力、人を育てる力が求められる。この間の運動と事業の成果をさらに前進させ、悪政に立ち向かい、農業政策の転換を求める運動と事業で新たな前進をめざそう」と呼びかけました。
被災地からは、熊本地震で家屋や田畑に甚大な被害がでた熊本県から大矢野産直センターの松田浩二さんが発言。全国からの支援に感謝し、「いまだに家屋が倒壊したまま」「納屋に入っていたコンバインが壊れた」「水が来ないので水稲の作付けをあきらめた」などの現状を報告し、「ぜひ熊本に足を運んで」と訴えました。
山形・庄内産直センターの小林隆範さんは、強風で産直センターの屋根が吹き飛ばされ、その後の復旧への協力に感謝の言葉を述べました。さらに、宮城への炊き出しなど震災支援活動を産直で交流のある横浜の保育園などと継続していることを紹介しました。
参院選1人区、野党統一候補が勝利したところから報告があり、福島農民連産直農協の本多芳司さんは、農林水産9条の会結成総会などを通じて、改憲阻止のためにも野党統一候補の勝利が必要だと思いを共有し、決起集会などで支持拡大の担い手を広げ、若い事務局員も成長していった経験を語りました。
長野県農民連の竹上一彦さんは、農協の幹部との懇談のなかで、TPPや農協つぶしに対して強い危惧が語られ、農政連が参院選を自主投票と決めたことを紹介。
後継者対策の問題では、千葉・房総食料センターの椎名二郎さんが、生産のための技術力、経営、業務体制などを継承する次世代育成プロジェクトを実施し、担い手づくりに力を入れていることを披露。「若手育成のための交流集会の開催を」との提案もありました。
岡山県農民連の秦明美さんは、新婦人会員との産直交流会をはじめ、みそづくり、朝市、農家レストランなど多様な取り組みで産直会員との結びつきを強めていることを報告。和歌山・紀ノ川農協の中原力哉さんは、社会福祉法人と連携して、遊休農地の再生、農産物加工などに取り組む農福連携を紹介。直売所「ふうの丘」に併設した飲食店経営、就労困難者の雇用拡大に貢献しています。
根本さんは「テーマは『結集』。それぞれの組織が抱える課題を克服し、事業を大きく発展させていくためにも、心ひとつに結集することが大事。先人たちが切り開いてきた成果を踏まえて、新たな発展を切り開いていこう」と就任あいさつをしました。
就任あいさつをする根本新代表 |
新役員は次の通り。
代表=根本敬・新、副代表=高橋清(千葉・多古町旬の味産直センター)、松本和広(和歌山・紀ノ川農協)、山口一郎(埼玉産直センター)・以上再、事務局長=湯川喜朗(事務局)・再
次号の8月22日付は休刊にします。
新聞「農民」編集部
[2016年8月]
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