「農民」記事データベース20160801-1224-06

海区漁業調整委員選挙

岩手県漁民組合から2人が立候補

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沿岸漁業の復興、資源管理のルールづくり…

現場の漁師のナマの声
委員会に反映させよう

 漁業の民主化に重要な役割もつ

 東日本大震災以降、岩手県内沿岸の漁業者は生業の復興にむけて日々努力を続けています。一方で、資源管理のありかたやルールづくりなどをめぐって、様々な声が漁業者からあがっています。

 このような中、「漁業生産力を発展させ、あわせて民主化を図ること」という漁業法が定める目的を実現するために各県に置かれている海区漁業調整委員会の役割は、非常に重要になっています。

 しかし岩手の海区漁業調整委員会は漁協の代表者が順番に委員をつとめているのが実態であり、現場の漁師の声を十分に取り入れず、議案を承認するだけという状態が長年つづいていました。

 藏さん一人の奮闘で緊張感が

 岩手県農民連に加盟する岩手県漁民組合では、この状態を打破しようと、4年前に藏徳平(くらとくへい)さん(岩手県漁民組合組合長、洋野町)を擁立しました。無投票で当選となり、1期4年間の奮闘で、委員会には緊張感が生まれました。

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岩手県漁民組合 組合長
(洋野町)
藏(くら) 徳平(とくへい)さん

 そして、より具体的に委員会が漁業者の声を反映したものになるためには、1人より2人、より多くの現場の漁師が出てナマの声を届けることが不可欠だということをこの間に議論してきました。

 そして、8月3日投票の岩手海区漁業調整員会選挙にあたり、現職の藏さんに加えて、菅野修一(かんのしゅういち)さん(岩手県漁民組合幹事、陸前高田市広田町)を無所属で擁立し、2人の候補者でたたかうこととしました。

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岩手県漁民組合 幹事
(陸前高田市)
菅野(かんの) 修一さん

 2人はみ出す厳しい選挙に

 漁連側も攻勢的な構えです。菅野さんが立候補を表明すると、地元の漁協からも急きょ立候補することが決まりました。結果として、公選委員9人の枠に対して、漁民組合2人の候補者を含めて11人が立候補。2人はみ出しの厳しい選挙になります。

 藏、菅野両候補はIQ(個別漁獲割当)制度の導入、サケ資源の公平配分をはじめ、漁場を守るルールづくりを進める政策を掲げています。また、漁民の声を踏まえて知事の諮問への回答や建議を通して、国や県に対してものを言う漁業調整委員会をめざしています。「若者と現役が希望のもてる漁業を」と、浜は熱く燃えています。


日本母親大会in石川・福井に集まりましょう
 ▼8月20日(土)・問題別集会
 時間 12時30分〜5時
 「食・農業・TPP」集会の会場は金沢市文化ホール 特別学習「TPPの及ぼす影響と阻止するための運動と展望」内田聖子さん(アジア太平洋資料センター)
 ▼8月21日(日)・全体会
 時間 午前10時〜午後2時45分
 場所 石川県産業展示館4号館
 記念講演「憲法公布・女性参政権行使70年―いのち輝く平和な沖縄・日本を」島洋子さん(琉球新報社編集局政治部長)

農村のお母さん交流会もあります。ぜひ参加を

 ▼日時 8月20日午後6時30分〜8時30分
 ▼会場 石川県平和と労働会館(金沢市昭和町5‐13)
 ▼集合場所 午後6時に、めいてつエムザ前の大通り側バス停付近(石川県農民連の旗が目印)
 ▼会費 2500円
 ▼申し込み・問い合わせ 農民連女性部 TEL 03(5966)2224 FAX 03(5966)2226
 ▼締め切り 8月5日まで

(新聞「農民」2016.8.1付)
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2016年8月

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