農のこころ丸山美沙夫
胡瓜蔓暁けの虚空に踊り出す 小林 茂敏 俳誌『白炎』から。農ひとすじに励む作者だけに、農の句もまた多い。毎朝早くから野菜の収穫をしているのだろう。作物にはそれぞれの特徴があるが、胡瓜の蔓が支柱に絡みついていく習性である。ひと夜に伸びた蔓先の格好を「虚空に踊り出す」と絶妙に詠む。蔓から受ける感動表現は、作物と農との一体となった面白さ明るさに伝わる。
(新聞「農民」2016.8.1付)
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[2016年8月]
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