「農民」記事データベース20160725-1223-12

本の紹介

橋口卓也著 小田切徳美監修
中山間直接支払制度と農山村再生


中山間直払いの実績振り返り
地域活性化事例の教訓を検討

画像  2000年度から始まった中山間地域等直接支払制度は、5年間を一期とする第3期対策の期間を終え、15年度から4期目が開始されています。制度自体に対する現場からの評価も高く、これまでは比較的安定的な取り組みが行われてきたと評価されています。

 14年度からは「日本型直接支払制度」が創設されたことに伴い、その中に組み込まれることになりました。中山間直払い自体の仕組みそのものが大きく変わったわけではありませんが、重要な点は、日本型直接支払いの法制化により、これまで中山間直払いの仕組みの安定化・持続性を求める現場の念願がかなったことでした。

 本書では、改めて中山間直払いの実施に至る経緯や制度が始まった当時の議論を簡単に振り返り、これまでの実績の推移についても確認していきます。その上で、この制度実施を機に、地域の活性化活動に本格的に取り組んできた3つの地域を事例として、その取り組み内容を紹介しつつ、そこから得られる教訓についても検討します。

 A5判、並製、62ページ
 定価=本体750円+税
 注文・問い合わせは、筑波書房 TEL 03(3267)8599、Fax 03(3235)5949。

(新聞「農民」2016.7.25付)
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2016年7月

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