住んでよし・働いてよし・環境によし3つの“よし”の東京 実現を東京都知事選告示 統一候補 鳥越さんが訴え
舛添要一前都知事が「政治とカネ」問題で辞任したことにともなう東京都知事選挙(7月31日投票)が、7月14日に告示されました。民進党、日本共産党、社民党、生活の党の野党4党は、統一候補としてジャーナリストの鳥越俊太郎氏を推薦。立候補の届けを終えた鳥越さんが東京・新宿駅頭で第一声をあげました。
支持者に大歓声で迎えられた鳥越さんは、「東京都の税金は、都民一人ひとりが働いて納めた、血と汗と苦労の結晶。その税金をちゃんと受け止めて、ちゃんと使う、これが大前提だ」と切り出し、「“住んでよし”“働いてよし”“環境によし”という3つのよしの東京を実現したい」と、呼びかけました。 鳥越さんは、野党統一候補の実現のため、直前に立候補をとりやめた弁護士の宇都宮健児さんの「“困った”を希望にかえる都政に」というスローガンを受け継いでいくことにも触れながら、「格差や貧困の問題に、行政がきちんと手を差し伸べれば、もっと多くの人が住みやすい、希望の町にできる。住んでよかったと思える町にしてみせる」と、力強く述べました。 また、「環境を痛めつけて悪化させるのは困る。緑の多い、環境にも優しい東京にしていきたい」と、「環境によし」の東京にしていく姿勢も明らかにしました。 第一声には、民進党都連会長の松原仁衆院議員、日本共産党の笠井亮衆院議員など野党4党の代表者が参加し、鳥越さんと手を取って支援をアピールしました。
築地市場移転土壌汚染問題・ずさんな計画
東京都・築地市場の豊洲(江東区)への移転問題が、土壌汚染や移転時期をめぐって、今たたかわれている東京都知事選挙で大きな争点になっています。 |
豊洲の移転予定地(2014年9月16日撮影) |
そもそもこの移転(整備)計画は、1991年に現在地・築地での再整備として、立体駐車場の整備など400億円を投じて工事が始まりました。
ところが仲卸業者の休業を伴う再整備は5年で中断。その後、99年に知事に就任した石原慎太郎氏が、築地市場視察で発した「古い、狭い、汚い」の一言で移転方針が変更され、2004年、豊洲への移転計画がまとめられました。東京都が購入した移転先は、東京ガスの跡地で「日本最悪レベルの汚染地」といわれ、土壌汚染対策をめぐって計画は二転三転してきました。
青果や魚を扱う卸売市場を「日本最悪レベルの汚染地」に移転させることは絶対にあってはならないことです。
にもかかわらず、東京都は移転時期を「11月7日」と1年の内で最も忙しい12月直前に決定し、関係者に押し付けています。
強引な11月開場は、「2020年東京オリンピックに環状2号線完成を間に合わせる」ことが理由だともいわれています。東京都の責任で計画が遅れたにも関わらず、そのしわ寄せを市場関係者に押し付けるのは許せません。
舛添要一前知事は、この「答弁書」に厚生労働大臣として関わっていました。舛添知事の辞任に伴ってたたかわれている今回の東京都知事選では、「万全な対策」と「十分な説明」を行うことのできる鳥越知事を実現させることが必要です。
[2016年7月]
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