「農民」記事データベース20160718-1222-02

参院選

野党共闘が威力を発揮

11の1人区で統一候補が勝利


 第24回参議院選挙が7月10日投開票されました。今回の選挙は32の1人区の全てで野党4党が統一候補を擁立し、戦争法廃止、安倍政権の暴走ストップを掲げてたたかった、戦後政治史上初の歴史的な選挙でした。

 農民連は野党統一候補の勝利を呼びかけ、1人区の県連は候補者を推薦、支持して大奮闘しました。

 このなかで青森、岩手、宮城、山形、福島、新潟、山梨、長野、三重、大分、沖縄の11選挙区で統一候補が勝利したことは画期的な成果でした。

 各党の獲得議席は、自民党56、民進党32、公明党14、共産党6、おおさか維新の会7、社民党1、生活の党1議席。改選議席比でみると、自民6増、民進14減、公明4増、共産3増、維新5増、社民1減、生活1減でした。

 この選挙で辺野古新基地建設問題が争点になった沖縄選挙区のイハ洋一候補が島尻沖縄北方担当大臣に10万票以上の大差で勝利し、原発事故に苦しむ福島県でましこ輝彦氏が岩城光英法相に競り勝ちました。

 また、東北5県と長野、新潟選挙区などでの勝利はTPPや米価暴落への農民の強い怒りの現れであり、国会批准を阻止するたたかいの足場をつくりました。

 選挙戦で安倍首相は、「アベノミクスが大争点」だとし、都合の良い経済指標を並べた自慢話と野党攻撃に終始し、大争点に浮上した憲法9条改定には一切ふれないままやりすごしました。

 安倍首相は、過去2回の国政選挙でアベノミクスを争点にし、選挙後にやったことは集団的自衛権行使の閣議決定や戦争法の強行でした。今回、改憲派の議席が3分の2を占めるに至ったことは重大で、憲法を守る国民的たたかいが、いよいよ重要になっています。

(新聞「農民」2016.7.18付)
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2016年7月

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