「農民」記事データベース20160711-1221-07

いろもん野菜の会
畑まわり勉強会

大阪・奈良


有機無農薬栽培
珍しい野菜いっぱい
栽培のコツを教わる

 もぎとって食べる

 大阪と奈良の生産者13人が参加する「いろもん野菜の会」(イタリア野菜部会)は、このほど部会員の中元梨愛さん(30)=奈良県御所市、専業農家=の畑で、畑まわり勉強会を開催しました。大阪・北摂支部から4人の生産者が参加しました。

 中元さんの畑では、加熱用トマト・サンマルツァーノ、トレビス(キャベツ似)など珍しい野菜がいっぱい。それぞれの野菜の栽培のコツや生育と気温の関係など、貴重な経験を教えてもらいました。トレビスは、畑でもぎ取って食べさせてもらいました。トレビス特有の苦味とシャキシャキした食べごたえがあり、本場イタリアでは煮物や焼き物、サラダでも食べられる万能野菜とのことでした。

販売先からの人気は上々

 トレビスの出荷時

 中元さんは、もともとレストランのシェフをやっていて、農業に転職。お父さんと2人で金剛山麓の段々畑など2ヘクタールの田畑を管理。少量多品種で、有機無農薬栽培でがんばっており、いろもん野菜の会のナビゲーターです。

 いろもん野菜の会では、トレビスの出荷が始まったばかり。これからサンマルツァーノ、リーキ(ネギ)の出荷もスタートします。販売先からの人気と期待は上々です。

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中央の女性が中元さん。右端が田村さん

 若いのに上手な作りにびっくり

 参加した北摂支部、田村昌義さん(58)=畑2反でなす、トマト、きゅうりなど20種類ほどの野菜栽培と建設業を営む兼業農家=の話

 イタリア野菜部会に入って、3種類の野菜を栽培していますが、うまく生育しておらず悩んでいました。このほど中元さんの畑を見て大変勉強になりました。あの若さで、幾種類もの野菜を上手に作っている様子にびっくり。白マルチは初めて見ましたが、これは、夏以降に収穫するものに使用し、地温を上げないためとのこと。さまざまな刺激を受けてきました。

(新聞「農民」2016.7.11付)
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2016年7月

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