選挙戦最終盤 最後まで全力
僕らの民主主義をみせつけてやるぞ
6月19日に福島市で行われた「VOTE 選挙で市民が政治を変える」でのスピーチから
ミナセンなかどおり共同代表
福島・郡山農民連事務局員 菊地穂奈美さん
私は市民連合である、ミナセンなかどおりの共同代表をしています。ミナセンとは「みんなで選挙」の意味で、ミナセンや市民連合は全国各地で誕生しています。ミナセンなかどおりは郡山市をはじめ、県内中通り内の市民、個人の賛同者によって構成された市民による勝手連グループです。
私は政治には興味こそあれ、無関心だったので、まさか市民連合とかミナセンに自分が参加するなんて思ってもいませんでした。解釈改憲、集団的自衛権行使容認の閣議決定、ここまで政治に関してがっかりしたのは初めてでした。このくそったれな国を、どうせ変わらないと、あきらめていました。
だけど昨年の7月、最初は連れていかれたような国会前も、気づけばひとりでも何度も何度も行きました。何度も叫びました。叫ぶほどにフラストレーションがたまるようだった。あのうだるような暑さの中から、いつまでも熱気の去らない真夜中まで。あきらめないって言う人たちがいる。行動している人たちがいる。まだ私もそこに間に合うだろうか。
そうだ、私は私をあきらめたくないのだ。この国をあきらめたくないのだ。声をあげている人はいなくなったりしないし、この福島にも、仲間はいます。強行採決がなされた9月19日も、民主主義は止まらない、僕らはまだ負けてない、と思いました。
みんなで一緒に政治を変えたい
政治に関しては斜に構えているのがかっこいいと思っていたし、今でも思っています。
でも、うずうずしている、なんだかわくわくしている、傍観者でいるなんてつまらないって。この参院選で、僕らの民主主義をみせつけてやるぞ、と。
福島でも野党共闘が実現し、参院選の統一候補が決まりました。私は私たち市民の願いを届けてくれる人を国会に送りたい。そう思えるところまで来た。私はここに間に合った。
戦争法の廃止を、憲法の順守を、集団的自衛権行使容認の閣議決定の撤回と立憲主義の回復を、個人の尊厳を守る政治を、県内原発の全基廃炉を、そして、安倍政権の打倒を。
今まで考えたこともなかったけど、初めて「選挙に参加」するのです。
昨日の私が越えられなかったものを、今日の私たちが越えていくのだ。日々新しくなる。私たちがするのだ。私が変わったように、私たち市民が変わっていかなければいけません。そして、私たち市民が政治を変えていくのです。
みんなと一緒に選挙を変えたい。みんなで一緒に政治を変えたい。
姉・両親の思い背負って
選挙がんばりぬきたい
青森・南部農民組合農民連常任委員 沖津由子さん
手記
私の両親は、新聞「農民」の購読者です。もちろん、私の姿や記事を見つけてはとても喜んでくれています。父は90歳、母は85歳。母は寝たきりです。
これまで5年ほど、神奈川県三浦市の姉のところにいましたが、6月21日に自宅がある鹿児島県の甑(こしき)島(現薩摩川内市)に戻りました。私にとってはなかなか会えなくなるので、とてもつらい決断でした。
でも、両親にとっては、故郷に帰るというのがやはり希望だったのでしょう。喜んでいたように思います。母は、瀬戸内寂聴さんが大好きで、以前は、彼女の本をよく読んでいました。
故郷に帰る直前まで
選挙に奔走した父
父は選挙のためにチラシをまいたり、戦争法反対の集会に行ったり、行進もしたりしていました。
もちろん姉も、「戻る日までできることを」と、チラシまき、電話かけを一生懸命にやっていました。
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沖津さんの父、吉良正一さんの戦争体験のことが載った「ストップ戦争!三浦市民の会」発行ニュース |
両親を動かしたのも姉の姿が大きかったと思います。
私は、姉や両親の願いを背負ってこの選挙でがんばりぬきたいと思います。
(新聞「農民」2016.7.11付)
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