米海兵隊は沖縄から撤退を沖縄 県民集会に6万5000人
解決策は基地がなくなること
6月19日に那覇市の奥武山(おうのやま)陸上競技場で「元海兵隊員による残虐な蛮行を糾弾!被害者を追悼し、海兵隊の撤退を求める県民大会」が開かれ、6万5000人が結集しました。子ども連れの家族、若者、孫と一緒の祖父母、車いすの高齢者等、それぞれ心に悲しみと怒りが複雑に感じられる面持ちで大会が始まりました。 |
「基地の整理・縮小」「海兵隊は撤退」と熱気あふれる集会に=那覇市 |
古謝美佐子さんの歌「童神(わらびがみ)」で開会。「暑き夏の日は 涼風を送り、寒き冬来ればこの胸に抱いて…愛し思産後…健やかに育て、健やかに眠れ…天高く育て」と歌いました。
育てた一人娘を殺されたご両親の心は血の涙を流し続けていることでしょう。大会参加者も身近な親族に思いを寄せ、涙せずにいられませんでした。
基地から発生する事件・事故のたび県民大会で、「最後の被害者に。最後の県民大会に」と日米政府に強く抗議してきました。何度、抗議大会を繰り返せば沖縄から基地がなくなり、普通の生活ができるのでしょうか。今回も再発防止に、「米兵の外出禁止、飲酒禁止、100台の車で夜のパトロール」などと言いますが、何度その言葉を聞いたことか。沖縄県民への差別を感じます。
遺族の父親からのメッセージにも「次の被害者を出さないためにも、全基地撤去、辺野古新基地建設反対。県民が一つになれば可能だと思っています」とあるように、解決策は基地がなくなることなのです。沖縄の県民大会に連帯する集会などが32都道府県40カ所以上で行われたと報告があり、基地問題が日本全国の問題へと広がっていることに希望が持てます。
県民大会決議の「地位協定の抜本的な見直し、海兵隊の撤退・削減を含む基地の整理・縮小、新辺野古基地建設阻止」に向け、連帯しがんばりましょう。また、参議院選挙で基地問題を解決するためにがんばる候補者を多数当選させるために力を合わせましょう。
沖縄に連帯して声をあげる参加者=国会前 |
はじめに、参加者全員で元米兵による犠牲者を追悼。沖縄反戦地主会、沖縄平和センター、沖縄ゆかりの人々が「基地の押しつけはがまんの限界。基地のない平和な沖縄をつくりたい」と切々と訴えました。
民進党、日本共産党、社民党の代表から連帯のあいさつがあり、作家の落合恵子さんが「野党の勝利で平和な沖縄を」と呼びかけました。
参加者は「沖縄を返せ」を全員で合唱。県民大会での翁長知事のあいさつが同時中継されると、大きな拍手と歓声がわき起こりました。
[2016年7月]
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