「農民」記事データベース20160627-1219-09

旬の味


 国会には黒塗りで提出されたTPP協定書が、市民団体で構成されるTPP分析チームによって明らかにされてきました。それによると、TPP協定のラチェット条項は「TPP発効時の各国の規制や法律の自由化水準を低めてはならない」と決めています▼具体例をあげると、今、税関での輸入食品の検疫時間は平均92・5時間ですが、TPPではこれを「48時間以内と定め、これを維持しなければならない」としています。「自由化水準を低めてはならない」は「フリーパスの度合いを下げてはならない」ということだから、市民運動で92・5時間にもどせない、輸入食品の検疫基準を日本国民の意思で決められないということです▼これは、“すべての国民が幸せに、健康に生きる権利”を保障するように定めた憲法13条と25条違反です。「いのちより金もうけ」の安倍政権をTPPが批准できない議席数に引きずり下ろすしかないですね。「私や家族の生命と健康にとって、この参議院選挙はなにか?」ですね。

(風)

(新聞「農民」2016.6.27付)
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2016年6月

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