こんなの初めて ビックリだ
農村は変わってきている
“自民党はもうダメ”
“アベは農家の敵だ”
千葉・佐原農民組合 香取さん、林さん
新聞「農民」号外を活用し
香取市の農民と対話
TPP、農業・農協つぶしなど安倍農政が農家を苦しめています。一方、32の1人区すべてで野党共闘が実現した今回の参議院選挙。今まで自民党の地盤であった農村部で激変が起こっています。
安倍政治へ憤り嘆きの声上がる
千葉県の佐原農民組合では、香取和典組合長と林縫右衛門(ぬいえもん)副組合長が先頭に立って、農家との対話を連日進めています。6月14日にも、二人は香取市内で新聞「農民」の号外を活用し訪問・対話を精力的に取り組みました。
農家との対話の中では、「安倍さんは弱い者いじめ。自民党の議席が多いからやりたい放題」「百姓は一番いじめやすい。生かさず殺さずだ」「みんな農家をやめてしまう。若い衆はみんな東京に行き、このままでは地域に誰もいなくなってしまう」など、安倍政治への嘆きや憤りの声が上がりました。そのなかで今度の選挙で安倍政権に4野党が共闘して立ち向かっていることを伝え、協力を訴えると、次々と快く応じてくれました。
「こんなに反応のいい選挙は初めて」と林さん。「初めて訪問する家でも、お茶が出されて対話になる。自民党を倒すためにと野党候補の支持をお願いすると、快く応じてくれる」といい、「本当に楽しい選挙になっている」と話します。
香取さんは「60代の人たちがこの先の営農をあきらめ始めている。その中でワラにもすがりたい思いと、自民党が当てにならないという不安が交錯している」といいます。「ここ2、3年で農家も変化して、はっきり物を言う人が増えてきた。まだまだTPPの実態や、自民党がうそをついていることなどを知らない人も多く、黒塗りの文書などの話題で対話が広がる。『自民党はもうだめだ』という農家の母ちゃんも出てきている」と話します。
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農家の軒先で対話する香取さん(右)と林さん(中央) |
元消防団長のような、自民党を支えてきた人たちも、野党のポスター掲示を喜んで応じることなどに、変化がはっきりと表れています。
すべての農家と対話して
怒りの声をくみつくそう
楽しみながらたたかえる選挙
この変化は千葉だけではありません。茨城県でも農家が対話で開口一番「アベは農家の敵だ」と語り、対話が1時間以上も弾むなど、農家の怒りは幅広く広がっています。
林さんが「今まで声をかけてこなかった人たちにどんどん声をかけていかないといけない。そうすれば確実に対話が広がっていく。楽しみながら選挙をたたかっていける」と話すように、自民党農政を変えるチャンスが大きく広がっています。全農家と対話して、農家の怒りをくみつくすたたかいが求められています。
(新聞「農民」2016.6.27付)
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