「農民」記事データベース20160620-1218-17

旬の味


 「適地適作」。改めてこの言葉の重みを痛感している。単に「作物を植えてみたら、その土地に合っていた」というような単純なものではない。▼用排水を始め土地条件を改良し、品種改良を重ね、栽培技術を確立していく。そういった生きるための懸命の努力の積み重ねが、「適地適作」による屈指の大産地を作り上げてきたのだ▼いくら有機栽培などの付加価値をつけても、「もう米作りばかりでは食っていけない」と、この春、和歌山の梅の産地と佐賀平野の延々と続く麦畑を視察し、その歴史を調べた▼わが地区は低湿地で市街化区域だ。転作も、土地改良もままならない。やはり米作りしかない。日本という国はどこでも稲作が最適地だ。米作りの続けられる政治への転換が必要だ▼さあ、7月には参議院選挙だ。19歳の息子も初めての選挙権の行使となる。若者たちの健全なる選択で政治の流れを変えてほしい。野党が全国的に選挙協力するという絶好の機会だからわれわれも大いにがんばりたい。

(梅)

(新聞「農民」2016.6.20付)
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2016年6月

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