本の紹介
日本消費者連盟、消費者・生活者9条の会編
孤立し漂流する社会を生きる私
憲法をくらしにいかす
活動を歩んでいくため
憲法改正が具体的な政治日程に上がる状況になってきました。戦争の足音が近づき、くらしの足元では安心して、のびのびと生きていくための条件が奪われつつあります。
そうしたなかで、創設以来半世紀の間、「すこやかないのちを未来につなぐ」をモットーに掲げて活動してきた「日本消費者連盟」と、憲法がうたう平和的生存権を生活の場で守り活(い)かすことをめざして発足した「消費者・生活者9条の会」が、共同でつくったのが本書です。
2部構成となっており、T部は今この国の社会で起こっている現実を追いました。ここでは「食べる」という生存の基本的条件さえ奪われようとしている貧困の現実や、居場所のない高齢者や子どもたち、生きづらさを生きる女たち、働く権利を奪われた若者らの姿を凝視することから、憲法を改めて考えてみました。
U部では、そうした現実を乗り越え、平和に安心して生きる権利を獲得するための道を、さまざまな運動の現場や専門家・学者の提言などをもとに探ってみました。
ぜひ多くの方に手をとっていただき、憲法をくらしに活かす活動に共に歩んでいただければと願っています。
(日本消費者連盟共同代表、消費者・生活者9条の会呼びかけ人 大野和興)
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新書判並製、132ページ、定価926円+税
注文・問い合わせ 日本消費者連盟 TEL 03(5155)4765、Fax 03(5155)4767
(新聞「農民」2016.6.20付)
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