「農民」記事データベース20160620-1218-11

参院選に熊本県内の農協組合長
TPP公約違反の自民から立つ

“強い憤り感じる” 県農民連会長・笹渕賢吾


 熊本県農民連は、熊本地震発生後、全国から送られてきた米、野菜などの物資を被災者に届けてきました。被害は広範囲に及び、道路、用水路、堤が崩壊し、水田の至る所に亀裂が走っています。

 今年は米作りをあきらめているところもありますが、「米をつくりたい」と自治体の復旧作業を待たずに農民自ら補修の事前着工をしています。納屋の倒壊で農業機械がつぶされ、ハウスの建て替えや資材の購入も必要で、農業再生は国の全面的な支援なくしてはできません。

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支援活動にがんばる農民連=6月3日、熊本県益城町

 参議院選挙に、熊本県内の農協組合長が自民党公認の比例代表候補として出馬します。しかし、自民党は「TPP断固反対」の公約を投げ捨て、“断固推進”の立場に転落しました。公約違反の自民党から立候補することに強い怒りを感じます。

 TPP協定の締結は、被災地の農業再生の希望を奪うことになり、断じて許されません。

 熊本は最初に野党統一候補が実現し、現在の流れのスタートを切った県。被災地支援に力を尽くし、戦争法廃止、TPP反対を掲げる野党統一候補を勝利させ、政治の転換を実現するために、全力でがんばります。

(新聞「農民」2016.6.20付)
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2016年6月

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