農のこころ丸山美沙夫
代掻きの千の波頭に眩(くら)み出す 小林 茂敏 俳誌『白炎』から。田に水が入り代掻きがはじまると、田園の景は一変して光り輝く。この句は、代掻きで田面を揺らすさざ波である。それを「千の波頭」と表現している。一枚の田もこうして捉えると、雄大な眺めであり、目がくらむように感じたのである。渋とく農に生きる誇りが、その稲づくりの水田に漲るとき。
(新聞「農民」2016.6.6付)
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[2016年6月]
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