続々と登場するバイオ新技術
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参加者の質問に答える(左から)河田さん、天笠さん。右は司会の原野好正さん |
遺伝子組み換え(GM)作物の最近の動向について、除草剤をまいても枯れない(耐性)雑草の登場で、除草剤の種類も量も増加し、耐性害虫の増加で殺虫剤の使用量も増加している現実を告発。それに伴う農薬の種類も増えていることを紹介しました。
また、アメリカでは、リンゴとサケの遺伝子組み換えが承認されたことを語り、耐性の出現などGM生物が生物多様性、有機農業を壊し、食の安全を脅かしている実態を告発しました。
両氏は、最近になってGM技術にとって代わる、ゲノム編集技術が用いられていることを報告。これは、目的とした遺伝子を切断して働きを止めた後、その部分が自然修復する際に、その部分にピンポイントで別の遺伝子を挿入する新たな技術です。
しかし、挿入する遺伝子がどこに入るかわからないことや、他の遺伝子の働き、遺伝子間の相互作用に影響を及ぼす可能性が高いなどの問題点をあげました。
最後に、いま、世界の消費者運動はGM食品問題を軸に動いている現状を述べ、アメリカでは食品表示運動の高揚で、国民の食の安全に対する関心が空前の規模で高まっていることを紹介。GM食品、食品添加物に対抗するために、厳格な表示を求める運動や自治体での条例制定運動などに大いに取り組むことを呼びかけました。
「モンサントはノー!」の声をあげるデモ参加者 |
バイオテクノロジー企業モンサント社は、遺伝子組み換えで世界の食と農を支配しようとしています。
出発前の集会では、アジア太平洋資料センター(PARC)の内田聖子さん、オルタートレードジャパンの印鑰智哉さん、ルナ・オーガニック・インスティテュートの安田美絵さん、「オールジャパン平和と共生」の植草一秀さんらがマイクを握り、「市民の力で、食料・種子支配に対抗しよう」と呼びかけました。
デモ行進では、思い思いのプラカードや横断幕、パネルを掲げ、通行人にアピールしました。
[2016年6月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
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