水田に200人 順送りリレーで植え付け黄色いマスクの杭状彫刻茨城・八千代 田植プロジェクト
「田植プロジェクト」は、茨城県結城郡八千代町在住の彫刻家セツ・スズキさんが、1997年から「農」を切り口に社会と積極的に関わろうと始めた現代アート。 真っ赤な十字の杭(くい)に「RAKAN」という鮮やかな黄色いマスクを取り付けた杭状彫刻作品を田植え前の水田に設置(田植え)します。 今回は彼が長年作りためてきた1280点の(顔が全て違う)作品を、八千代町で合鴨農法による米作りをしている北野恒介さんが所有する、1町歩(ヘクタール)の田んぼに設置しました。
設置当日の5月3日は薄曇りの空にひばりがさえずり、風そよぐ水面に時折カエルの声が聞こえるという絶好の田植え日和。 オープニングイベントとしてダンス・和太鼓パフォーマンスが行われた後、田んぼの四方の縁からそれぞれ人が並び、オブジェを順送りにリレーし、中心から外側に向かって次々と植えられていきました。
結(ゆい)による農作業風景がほとんど見られなくなった現代、1枚の田んぼに(ギャラリーも含め)、200人近くの人が集まる様子は、それだけでもとてもわくわくするような光景でした。 (茨城県西農民センター 久保幸子)
(新聞「農民」2016.5.23付)
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[2016年5月]
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