「農民」記事データベース20160523-1214-05

農のこころ

丸山美沙夫


 田へ水の滾ち立ちつつ走り入る

            仁科 文男

 俳誌『白炎』から。田に水が入ると、いっせいに代掻がはじまる。この作に魅せられるのは、田水引く一瞬の躍動感である。「滾ち立ちつつ」と詠まれて、まるで水が生き物のように感じるからだ。耕された田と待ち受ける農びとの大切な水である。田面が輝き、田園の景も一変した美しさとなり活気づくとき。

(新聞「農民」2016.5.23付)
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2016年5月

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