「農民」記事データベース20160516-1213-09

旬の味


 すでに田植えが終わった地方もあるが、当方はこれから田に水を引き、田植えの準備に入る。たとえ、低米価、赤字生産を強いられても体が動く間、米作りを続けたい。なにしろ、米を作る仕事は喜びであり、天職と思っているからだ。それに私の米を待っていてくれる方が大勢いるのも励みである▼水田は緑のダムと言われる。日本学術会議の試算によると水田の多面的機能は8兆円という。米の生産額をはるかにしのぐ。洪水、土壌浸食、土砂崩壊の防止、保養、トンボ等生きもの達を育んだりと国民生活に果たしている役割がいかに大きいかがわかる▼昨今、日本人の主食である米が軽視されているようで残念に思う。栄養学的にも食文化としても日本型食生活が国際的に注目されているが、米の消費量が減少しているのが気がかりだ。健康増進のため、もっと米を活用しよう▼「朝ごはん、腹いっぱい食べて、いざ出陣」。元気の源は米飯からだ。黒塗りTPPは国会で立ち往生。廃案に向け参院選で審判を。

(長)

(新聞「農民」2016.5.16付)
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2016年5月

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