熊本地震
|
段差のできた水田(阿蘇市) |
阿蘇市では、阿蘇の外輪山が随所で大規模な土砂崩れ。また、住宅や道路、農地などが至る所で破壊され、最大で1・5メートルの段差がむき出しになっていました。
同市の農業用水は豊富な地下水をくみ上げ、パイプラインを張り巡らせて賄っています。昨年結成した阿蘇農民組合会員の竹原祐一さん(阿蘇市議)は、「種もみを消毒した矢先の地震だった」「わかっているだけでパイプ破損75カ所。現在で、同市の水田の4分の1に相当する1000ヘクタール以上が作付け困難になる恐れがあり、また工事が間に合わなければさらに作付けできない面積が増える可能性がある」と指摘します。
陥没した農道。立っているのが笹渕会長(阿蘇市) |
阿蘇駅には脱線した列車が線路をふさぎ、温泉施設も破壊され、宿泊客のキャンセルが相次いでいるといいます。竹原さんは「農業も観光もダメになったらこの町はどうやって生き延びていくのか。7月までに田植えができれば何とかなる。工事を急いでほしい。耕作できなかったら満額とは言わない。何割かでも補助してもらいたい」と語っています。
宮崎県と熊本をつなぐ「県道熊本高森線」が崖崩れと橋の破損で通行止めになり、住民に大きな影響を与えています。沿線にある野菜や加工品、工芸品など、年間4億円を売り上げる第3セクター「萌の里」が営業中止となり、農家は出荷できません。また多くの営業施設が閉店に追い込まれ、生業を奪われています。
村議会の産業教育常任委員長の山下一義議員は「村の70%の水田が作付けできない可能性がある」と指摘。また、「屋根瓦の修繕を業者に頼んだら40人待ちと言われた。梅雨時に間に合いそうもない」と言います。九州や全国の業者を熊本に集中させることはその気になればできます。田植えに間に合うように政府や県にそれぞれの立場から対策を要求しようということになりました。
一人残らず震災被害をのりこえて生産のラインにつけるように全力をあげなければなりません。全国から野菜を届けてください。
引き続き、救援募金の協力をお願いします。
▼ゆうちょ銀行から振り込む場合 記号 10030・番号 61671711・名義 農民連災害対策本部
▼他の金融機関から振り込む場合 店名 ゼロゼロハチ・店番 008・口座番号 普通 6167171・名義 農民連災害対策本部
農民連本部と農民連ふるさとネットワークは5月30日から新事務所に移転します。新しい住所、電話番号をお知らせします。 新住所 〒173―0025 東京都板橋区熊野町47―11 社医研センター2階 新電話・ファクス番号 農民連 TEL 03(5966)2224、ファクス 03(5966)2226 農民連ふるさとネットワーク TEL 03(5966)2250、ファクス 03(5966)2253 |
[2016年5月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224
Copyright(c)1998-2016, 農民運動全国連合会