旬の味
私も何かできることを、と思い、「戦争法廃止2000万署名」集めで街頭に立っている。1時間程度だが、さまざまなことを学び考えさせられている。その中で大学生の無関心さが気になる▼ほとんど無視かうるさそうに「大丈夫です」と。「何が大丈夫なの?」と問い返そうとしたときはもう姿がない。「戦争に行けと言われても僕はノーと言いますよ、と署名してくれないのよ」と憤慨していた人のことを思い出しながら更に大きな声で呼びかける▼「友達に話してみますね」と高校生らしき女性の笑顔がうれしい。「まだ間に合うんですか」と戦争体験者の問いに、「間に合います!」。一人ひとりが自分で考え、行動していくことが今ほど大切なときはない。私たちは、人の命が何よりも大切なことを知っているのだから▼70年前、日本は戦争しない国だと決めた。どんなにすばらしいことで世界に誇るべきことか、改めて認識するときだ。そして、安全保障、マスコミ、経済、教育等々の何もかもがつながっていることも。 (え)
(新聞「農民」2016.5.2付)
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[2016年5月]
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