「農民」記事データベース20160502-1212-05

農のこころ

丸山美沙夫


 春耕や八十路忘れて弾みつく

           仁科美代子

 俳誌『みすゞ』から。高齢になると鍬使いの畑仕事は大変であるが、この姿には驚かされる。健康さと共に、農に勤しむ喜びと逞しさが溢れているからだ。えいえいと農家を支えてきた人たちは、きびしい時代の中にあっても農地と食を守りたい。自分で栽培した物を食べてもらいたいのだ。婆たちの力づよさそこに。

(新聞「農民」2016.5.2付)
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2016年5月

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