「農民」記事データベース20160425-1211-09

旬の味


 三寒四温と昔は言いましたが、ここ近日中は強い冷え込みから、日中の気温が一気に上がり、春の訪れを感じさせます。そして、お茶の初取引の日程が決まりました。驚いたことに、昨年度よりも4日、14年度より6日早い日程。生産者は、“昨年より3日程遅い新芽の成長具合かな”などと感じていたからです▼近年お茶の市場茶価は低迷しており、新茶の時期(八十八夜、母の日等)がお茶問屋に一年で一番出回る時期なので、時期が早いものが高い値段で取引される傾向です。そのため、生産者はお茶の市が開かれる日程を意識せざるをえません▼市を主催するJA側に大きな不満の声が地元から聞かれますが、詳細を聞いてみると、初市の日程を決める重要な会議の場で、JA役員の発言はほとんどなく、会長の一言で日程が決まった様子▼本人が海外出張等があり、例年よりも早い日程で開催したかったからだと。過去に選挙に立候補したときに、“地域の農家のために行政に出ます”との発言は、何だったのだろうか…。

(W)

(新聞「農民」2016.4.25付)
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2016年4月

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