「農民」記事データベース20160418-1210-01

政府提出のTPP交渉資料
表題・日付以外すべて“黒塗り”

秘密主義の本質あらわ

関連/緊迫 TPP情勢 連続座り込み行動に総結集を


情報公開できない
協定は廃案に!

 4月5日に国会で審議入りしたTPP承認案と関連法案。政府側が提出した交渉資料は表題と日付以外はすべて“黒塗り”でした。徹底した秘密主義のTPPの本質があらわれています。

 安倍・自公内閣は、4月中の衆院通過、今国会での成立をねらうなど、TPPをめぐる情勢は緊迫し、徹底した審議が求められています。

 こうしたなか、政府は5日、TPP特別委員会の理事懇談会で野党側の求めに応じ、甘利TPP前担当相とアメリカのフロマン通商代表との日米閣僚協議についての資料を提出しましたが、45ページにわたる文書は、まったく内容がわからない代物。

 しかも、あきれたことに、この文書さえも「野党から強い要請があったので出したが、そもそもこの資料を出すこと自体が(TPPの)保秘義務違反」(政府関係者)というから驚きです。

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表題と日付以外は全て黒塗りでした

 「全部黒くしてやりたい 黒くぬりつぶしたい 夜のように真っ黒に 炭のように真っ黒に」――。英国のロックバンド、ローリング・ストーンズの「黒くぬれ!」をほうふつとさせるような暗闇文書。これでは、徹底した審議などできるはずがありません。

他国では担当者説明に努める

 他の国では、閣僚や交渉担当者が秘密交渉の償いのために、説明に努めています。しかし日本で行われたのは、交渉そのものの説明は棚に上げ、事後対策のPRばかり。

 国益と国会決議裏切りの決定的証拠を示す交渉文書の全面的公開と、甘利前担当相・鶴岡首席交渉官・大江首席代理の国会証言を求め、審議を尽くすことを抜きにして、批准などとうてい許されません。

 TPP批准阻止の世論と運動をさらに強めましょう。


緊迫 TPP情勢
連続座り込み行動に総結集を
  期間 4月19日(火)〜22日(金)
     午前11時〜午後3時
  場所 衆議院第2議員会館前

(新聞「農民」2016.4.18付)
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2016年4月

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