小型漁船にサケ刺し網漁させよ浜の一揆訴訟
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「サケをとらせろ」と開かれた報告集会 |
澤藤弁護士は、憲法が定める職業選択の自由に則り、サケ刺し網漁の許可を求める漁師の主張には正当性があると解説。県からまともな反論がないことをうけ、サケ刺し網漁不許可取り消しについては、漁民の要求が優勢だという見方を示しました。同時に、実際にサケ漁が許可されるための「許可義務付」に向けて、引き続き声を上げていくことが必要だと述べました。
集会には原告団の漁師たちをはじめ35人が参加。若手からベテランまで各地域の漁師が発言し、決意を述べました。また、来賓として、全国沿岸漁民連絡協議会準備会(全国漁民連)の二平章事務局長と農民連の笹渡義夫副会長があいさつしました。二平さんは、全国で漁民連の仲間が増えていることにふれ、「その中で岩手県の取り組みは先進的。漁民の権利を確立する重要な運動だ」と激励。また、笹渡さんは「農民連としても全力を挙げて支援する」と語りました。
次回の第3回法廷は5月20日に開かれます。
せっかく漁師になったのに、なぜサケをとれないのか、と思っている。県は漁業の後継者がいないいないとばかり言っているが、このままでは後継者も出てこない。早くサケをとれるようにしてほしい。
陸前高田市の村上郁夫さん(35)
前回の法廷で県が出した答弁書を見たが、自分らから見ても言い訳にしか思えないような中身だと感じた。ここまで裁判をやってきて、実際にサケをとれるようになるんじゃないかと思えてきた。
山田町の五十嵐悟郎さん(78)
サケをとれば犯罪者だといわれてきた。そういうもんだから仕方がないと思っていたが、ほかの県ではとっていると聞いて、声を上げなければと思うようになった。自分はサッパ船で漁をしていて高齢だが、若い人たちのことを考えれば、何としても県に認めさせなければと思っている。
[2016年4月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
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