「農民」記事データベース20160328-1207-05

“売り上げはどう?
ウーン 悪かった”

今年も元気に税金相談に応じる
宮崎県農民連前々会長 小田 治さん(88)

関連/西根農民組合が総会、80人参加


 宮崎県農民組合では、2月1日から2015年度の税金計算会を始めました。農民連の強力な助っ人の前々会長の小田治さん(88)は、農民組合設立の時から税金計算会にかかわって45年目を迎えました。「小田さんにみてもらいたい」「小田さん、元気がいいですね。いくつになったんですか?」と聞く組合員さんもいます。組合運動、税金運動にかかわってきた小田さんに、来住誠太郎書記長をはじめ事務局の私たちはたくさん学ぶところがあります。

画像
今年も税金相談で奮闘しました。右から2人目が小田さん

 小田さんは、「パソコンは無理だけど、まだまだ電卓はたたける」と言って、毎日組合員さん相手に「売り上げはどげんじゃったな」と言う問いかけから計算を始めていきます。「う〜ん、悪かったな」とか「よかった」などの答えが返ってきます。

 14年度に書き込まれた農民連のノートと15年度に書き込まれたノートを見比べながら、売り上げと経費をみていきます。

 「あれ、今回はこの経費はないのかな? 昨年はあるけど」と言うと「あっ、書き忘れだ」と言う人や、「ああ、今回はない」と言う人もいます。

 納税義務者の組合員さんが「売り上げは14年度の方がいいのに、何で15年度は、消費税納税額が高いの?」と質問。「14年は、消費税が5%と8%で15年度はすべて8%になったからです」との答えに納得されますが、消費税が大きくのしかかってきています。

 それぞれの地域に班があり、現地へ出向いての計算会でしたが、昨年の5月に新事務所に移転し、今年は事務所の近くの組合員さんには来ていただいての計算会となりました。

 「収入はごまかさず経費はチリひとつ残さず」「自分の確定申告は自分の責任で内容を理解して作成する」など農民連の自主申告運動の原則を踏まえ、3月15日までスタッフは、税金計算に奮闘しました。

(宮崎県農民連 吉田久美子)


TPP反対へ全力

西根農民組合が総会、80人参加

岩 手

 岩手県の西根農民組合は3月12日、八幡平市の大更コミュニティーセンターで総会を行い、80人が参加しました。

 吉田勘次郎組合長がこれまでの活動を報告し、「これからもTPP反対など農家の生活を守るために、みんなで力を合わせてがんばりましょう」とあいさつ。(1)2015年度の決算(2)16年度予算(3)新役員の承認―を行いました。

 総会終了後は、所得税の申告を行い、参加者の佐々木さん(酪農)は「毎年税金の申告を終えるとホッとする。今年もTPP反対の運動をしなければならないね」と話していました。

(岩手・西根農民組合 鈴木實)

(新聞「農民」2016.3.28付)
ライン

2016年3月

農民運動全国連合会(略称:農民連)
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224

本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
Copyright(c)1998-2016, 農民運動全国連合会