緊急の訴え
「3・30国会行動」に総結集し、
TPP批准阻止の流れを
加速させよう
2016年3月18日
農民運動全国連合会会長 白石 淳一
関連/TPPを批准させない3・30国会行動
TPPをめぐる情勢の緊迫度が最大規模に達しています。安倍政権は、TPP特別委員会(45人)を設置し、本年度予算成立後、ただちに審議に入り、4月中の衆議院通過、5月中にも参議院通過をねらっています。
私たちは、内容からいっても、民主主義のルールからいっても、TPPは国会審議に値しないと批判し、今国会での批准を阻止する運動を地域から巻き起こしてきました。また、この間の共同の力を生かした「TPPテキスト分析チーム」を立ち上げ、協定書の分析を行い、最悪のTPP協定文の内容を暴露し、政府を追い詰めてきました。
TPPに反対する運動はTPPを推進してきたアメリカでも同様で、大統領候補全員がTPP反対を叫び、新聞が「TPPに逆風」といわざるをえない状況になっています。
いまの情勢の最大の特徴は、“1強”を誇ってきた安倍政権の衰退ぶりと焦りが顕著になり、たたかいをさらに広げて安倍政権を包囲するならTPPを阻止する可能性が生まれていることです。
政権の看板であったアベノミクスの破たんがいよいよ鮮明になり、来年4月から強行しようとしている消費税10%増税を再先送りせざるをえない状況に追い詰められつつあります。沖縄の辺野古新基地建設問題でも、裁判で政府が敗訴する可能性が高まり、和解を受け入れて工事中止に追い込まれています。
2月19日に5野党が戦争法廃止や立憲主義の回復を参院選での共通政策とし、国政選挙で協力することで合意し、各地で野党統一候補を擁立する動きが急速に広がり、安倍首相や与党は危機感を募らせています。
こうしたなかで参議院自民党内に、参院選への影響を避けるために参議院でのTPP承認を秋の臨時国会以降に先送りする案が浮上するなど、自民党内に動揺が広がっています。
今国会での批准をさせないためには、3〜4月の取り組みが決定的に重要です。とりわけTPP特別委員会の審議入り直前の「TPP批准阻止3・30国会行動」の成功が、その後の国会審議を大きく左右し、追い詰められた安倍政権を追撃してTPP批准を阻止する流れを加速させることになります。
3月30日は議員会館前をあふれる人で埋め尽くし、安倍政権に一泡吹かせましょう。そして、30日には地元選出の国会議員への要請も行い、地域での「公約違反・国会決議違反は許さない」の声を国会議員にぶつけましょう。
「いまたたかわずして、いつたたかうか!」。まさに今が国会に力を集中させる時です。この5年間のたたかいの蓄積を「3・30国会行動」に総結集させましょう。TPP反対運動でつながりを作った団体・個人の方々に声をかけ、「3・30国会行動」に総結集しましょう。
千葉で大型バスを準備し、群馬、愛知でもマイクロバスを借りたなどの取り組みがはじまっています。青森、奈良、佐賀などの遠方からも代表派遣を決め、「TPP批准阻止運動カンパ」を訴えています。
「3・30国会行動」の成功は、農民連の奮闘にかかっています。
本部からのブロック参加目標を正面から受け止め、農民連から500人以上の参加で必ず成功させましょう。「TPP批准阻止3・30国会行動」への総結集を訴えます。
春の準備も始まり、農繁期となってきていますが、国会批准のみならず、政局に大きなインパクトを与える行動の意義を会員に徹底し、必ず成功させようではありませんか。
TPPを批准させない
3・30国会行動
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日時 3月30日(水)
午後2時半〜4時半 座り込み行動
場所 衆議院第二議員会館前
5時〜6時半 決起集会
場所 憲政記念館ホール
7時〜8時 国会請願キャンドルデモ
場所 憲政記念館近くから出発・
日比谷公園解散予定
主催 TPP批准阻止アクション実行委員会
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(新聞「農民」2016.3.28付)
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