「農民」記事データベース20160321-1206-08

被災者のコミュニティー作りを

支援が家から出るきっかけに


宮城災対連
炊き出し&なんでも相談会

 宮城災対連は2月27日、炊き出し&なんでも相談会を石巻市の市営第一復興住宅で行いました。山形・庄内産直センターと横浜市からの応援合わせて5人と、宮城農民連の鈴木弥弘事務局長と農民連本部からも3人が参加し、支援物資の配布を行いました。

 今回は全国各地から寄せられた米のほかに、愛知県から、キャベツ、大根、カボチャ、ブロッコリー、水菜、山東菜、絹さやなどが提供され、千葉県からもニンジンとゴボウが、北海道の白石淳一農民連会長からは玉ねぎが送られました。

 会場では食器等の無料バザーを開催。また、つきたての餅と庄内産直センターの豚汁がふるまわれ、地元のうたごえのみなさんのリードで歌を歌うなど、集まった参加者は笑顔を見せていました。

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あったかくておいしい豚汁に笑顔がこぼれます

 また集会所では訪れた被災者のくらしや健康などの悩みや困りごとに、弁護士や医師など専門家が個別に相談に応じて、時間内では終わりませんでした。

 海辺から離れた場所にある真新しい復興住宅。入居者は地域に関係なくバラバラに入居したため、住民のコミュニティーができにくい状況があります。炊き出し会場で「あら、あんたもここだったの」などと久しぶりに再会する光景も見られました。

 復興住宅の自治会長も「なかなか被災者が家から出る機会がなく、こうしたイベントはありがたい。これから自分たちでこうしたイベントを企画していく励みになる」と感謝するなど、被災地では引き続きの支援が求められています。

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支援行動に参加したみなさん

 参加した庄内産直センターの小林隆範さんは「今回が庄内として46回目の支援になる。地元でも被災地の実態と支援の必要性を伝えながら、被災地のことを忘れないためにも引き続き支援を行っていきたい」と話していました。

(新聞「農民」2016.3.21付)
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2016年3月

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