農村からも激しい怒り
柿つくって飯食えなくなる
TPP批准阻止へがんばる
岐阜農民連 小寺 徹会長(瑞穂市・柿農家)
富有柿発祥の地、岐阜県瑞穂市で柿栽培をしています。富有柿も長期にわたる価格の低迷で柿栽培農家は生産意欲がなくなりつつあります。
|
岐阜農民連の小寺会長 |
TPPは、農産物の全品目が関税撤廃の対象となり、さらに農産物、柿の価格が低下します。果樹の価格の安定が求められています。
柿つくって飯食えなくするTPPの批准を阻止させるためにがんばります。
3月30日の国会前での座り込みには、岐阜農民連から3人で参加します。
聞く耳もたない安倍政権
農村・農業壊す暴挙許せぬ!
千葉県農民連 大木傳一郎会長(匝瑳(そうさ)市・米農家)
私の住む房総半島は早咲きの桜、水仙が咲き、春が到来し農作業が忙しくなっています。水田の耕うん、畦塗り、種もみの消毒、浸水などこの下旬からの種まきの準備に余念がありません。そこにTPP法案の独裁的な国会提出、怒りが込みあげてきます。
|
千葉県農民連の大木会長 |
わが市でも議会や農業委員会で幾度も情報開示、国会決議を守れと意見を発信してきました。しかし、政府は聞く耳をもたず、農村、農業が壊滅的となる暴挙を推し進めようとしています。
割に合わない農業、生産コストに見合わない米価と農産物で農業に見切りをつける農家が続出し、千葉でもこの5年間で1万戸(2割)も離農しています。最近では、30ヘクタールを耕作していた大規模農家が今年から米作りをやめる事態が生まれています。
いま地域では子どもの遊ぶ声が聞こえなくなり、大半が高齢者で耕作放棄地が全耕地面積の17%に及び、農地の荒廃が急増しています。人口が急減する一方でイノシシ、タヌキが急増し、5%程度の廃屋が生まれています。「美しい田園風景を守る」(安倍首相)どころか荒れるばかりです。
アメリカでは本命の候補がTPP反対なのに、日本ではウソとごまかしで強行する異常な国会。絶対に許せない。千葉県農民連は3月30日の国会行動にバスでみんなで参加します。
(新聞「農民」2016.3.21付)
|