韓国・KPL(全国農民会総聯盟)が
視察・交流
福岡・みのう農民組合
大豆畑トラスト 収穫祭
“STOP! TPP”“韓米FTA NO!”
自分たちの販売先持つことが大事
福岡・みのう農民組合の大豆畑トラストの一年の締めくくり―大豆収穫祭を11月29日に行いました。
「大豆畑トラスト」は、春の募集の際に一口4000円で10坪でできた大豆とその受け取り方(大豆なら6キロ、みそなら4キロ、しょうゆなら4リットルなど)を申し込み、秋にその出来高となる大豆や大豆製品を受け取る取り組みです。
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「ストップ TPP」のコールが響いた収穫祭 |
この収穫祭を佐々木督文書記長の自宅で開催することにし、前回好評だった野菜の収穫体験の準備作業をしていたところ、韓国ヨンチョン郡のKPL(全国農民会総聯盟)から、みのう農民組合の視察に来たいという話が届きました。
さっそくこのトラスト収穫祭の日に受け入れることに。それから、ハングル語の通訳探し。一行は18人(うち通訳1人)ということもあり、あと4〜5人はハングルのできる人が欲しい、ということで、トラストの会員からの申し出もあり、7人の通訳団が任務を分担してくれました。
またこの日、新日本婦人の会佐世保支部も韓国の方たちと交流したいと、23人がお昼に合流。6人の炊きだし隊で100人を超える人たちのご飯をつくりました。
話して、歌って、カンパイして
ちょうどお昼ころに、鹿児島からうきは市に着いたヨンチョン郡の人たちには、豆ご飯やお漬物も準備。かろうじてお天気の持った空の下で、手作りのテーブルを並べ、みんなで「いただきまーす!」。食事も終わり、お互い向かいあわせに座って、交流会をしました。
韓国の訪日団の方々はみな若く、30〜40代の男性が中心。「都会でのサラリーマンをやめて田舎に戻り農業に従事した」、「やめて良かった人もいれば、悪かった人もいる」という話も出て、「韓米FTA(自由貿易協定)で外国農産物が大量に入ってきたが、自分たちで販売先や直売所を持つことが大事」と「STOP TPP」のステッカーを持って記念撮影しました。
それから、道の駅「うきは」を視察。道の駅のシステムに、非常に興味を持って聞いていました。近くの名水百選の清水寺とその前で養殖されているチョウザメなどを見学して、佐々木さん宅に戻りました。
さて、これから夜の部。キムチ鍋とビール、焼酎、マッコリなどでカンパーイ! 話して、カンパイして、歌って、カンパイして、夜8時くらいまで盛り上がりました。「今度は、こちらが韓国に行くよー」とお開きになりました。
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キムチ鍋で盛り上がった夜の交流会 |
いつもはトラストの会員が、来られなかった方たちの品物を発送するお手伝いをしてくださり、その日のうちに発送を終えるのですが、今回は翌日に事務局2人で、100個近い荷物を発送し、今年度のトラストを終えました。
(福岡・みのう農民組合 金子徳子)
(新聞「農民」2016.1.18付)
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