安全でおいしい米作って
米・食味コンクールで金賞
石川
国際総合部門
辻 千奈美さん(農民連会員小松市在住)
小学校部門
波佐谷(はさだに)小5年生(小松市)
2016年も安倍農政に負けずに、「ものをつくってこそ農民」と、全国各地で農民連会員が安全でおいしい農畜産物づくりにがんばっています。
石川県では昨年11月22日〜23日に小松市で第17回米・食味分析鑑定コンクール(米・食味鑑定士協会)が行われ、石川県農民連の会員で、能美市の宮田順一さんと一緒に米作りをしている、辻千奈美さん(小松市)が国際総合部門の金賞18件の一つに選ばれました。
辻さんは、「安全安心のおいしいお米を作って食べたい」と、宮田さんの農園に入り、昨年2月に亡くなられた農民連会員の牧田孝允さんに指導・援助を受けながら、苗づくりから田植え、米ぬか除草、チェーン除草、畔の草刈りと農薬を使わず有機肥料を使う栽培に取り組み、悪戦苦闘しながら10年近くがんばってきました。
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辻さん(左)と宮田さん |
また、同コンクールの小学校部門では、小松市立波佐谷小学校5年生が5つの金賞のうちの一つを受賞。子どもが波佐谷小学校に通う杉元聡子さんは、学校の学童田んぼで、子どもたちと田植えをし、稲刈り後にはさ掛け天日干しに取り組んでいます。杉元さんは、「安全でおいしいお米を自分で作って食べたい」と、小松市在住ながら、農民連会員の山口征男さん(能美市辰口町)のお世話で田んぼを借り、無農薬の米作りに夫婦で取り組んでいます。杉元さんは、米検査員の資格を取り、農民連の米検査も行っています。
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杉元さん |
助け合った家族・農民連会員喜ぶ
“今年もおいしい米作りを”と意欲
杉元さんも、「米作りは土づくりと丈夫な苗づくりだ」と、農薬を使わない米作りを牧田さんの指導を受けて、行ってきました。「無農薬栽培は、収量が思ったより少なく、がく然とするばかりだった。さらに、山間の田んぼでイノシシに入られ、一部収穫できなかった」など、つらく悲しい思いを乗り越えて、頑張ってきた2人は、金賞受賞で今年ももっとおいしい米を作ろうと意欲に燃えています。一緒に励ましあい助け合ってきた、家族、農民連の仲間たちとともに、2人は金賞受賞を喜び合いました。
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受賞を喜ぶ(左から)宮田さん、辻さん、杉元さん夫婦 |
農業人口が高齢化する中で、新しく農業に参入してくれる若い仲間に対しては、みんなで励まし合いながら取り組んでいきたいと思います。
今年も、農民連の会員のみなさんが、安全でおいしい米作りに励むことができるよう、より一層がんばっていきます。
(石川県農民連 宮岸美則)
(新聞「農民」2016.1.18付)
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