「農民」記事データベース20160104-1196-02

TPP「大筋合意」で
東北農業はどうなるか

関連/TPPをはねのけて 日本の食と農守ろう


東北農団連が農政局に要請

 東北6県の農民連でつくる東北農団連は12月7日、東北農政局(仙台市)へ要請を行いました。

 要請団は東北各県から18人が参加。農政局側は櫻谷満一企画調整室長らが対応しました。

 質問が集中したのはTPP「大筋合意」による東北農業への影響についてです。農政局は「年内に内閣府が試算の予定。東北では現時点では行っていない」と回答でした。

 参加者からは、「関税だけではなく食品表示なども含めて幅広い影響を考慮すべきだ」という声が相次ぎました。

 米価については「収入保険を検討中」との回答。「所得と価格を支える政策なしに地域農業の未来はありえない」と厳しい指摘が参加者から数多く出されました。

(岩手県農民連 岡田現三)


佐久地区(長野)
「食と農のつどい」

TPPをはねのけて
日本の食と農守ろう

 長野県佐久市で第21回佐久地区「食と農のつどい」が開かれました。

 開会に先立ち、地元農産物や手作り食品の販売が始まり、佐久農民センターでは、白菜、ター菜、カブ、大根などの野菜を販売しました。

 オープニングの銭太鼓では地元の踊りに手拍子も入り、元気にスタート。JA佐久浅間女性会のみなさんは寸劇「TPPってなぁに?」を演じ、「草刈りやってる場合じゃないよ」とおもしろおかしく農業の危機や医療・国保の破壊を訴えました。

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寸劇を披露するJA佐久浅間女性会のみなさん

 続いて多津衛民芸館館長の吉川徹さんが「平和と手仕事、そして食と農」と題して講演。TPPの農業や医療、食の安全への影響にふれて、「もう一度、地方文化や手仕事を見直すことが課題ではないか」と問いかけ、「活動と学びを繰り返し、多くの人と手をつなぎ、日本の食と農を守りたい」と結びました。

 会食・交流会では、かぼちゃプリン、きびおこわ、すいとん、鯉こく、そば団子、こねつけ、柿サラダなどの手料理・郷土料理がテーブルいっぱいに並びました。

 「つどい」は、TPPを阻止し、いのちにつながる安心な食と農を未来に引き継ぐために、声をあげ、考えるイベントとして成功することができました。参加者は全体で17団体から133人、会員・家族ら12人が集いました。

(長野・佐久農民センター 布施勝次)

(新聞「農民」2016.1.4付)
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2016年1月

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