「農民」記事データベース20151214-1194-17

旬の味


 秋の私の楽しみの一つは、ユズコショウ作り。ユズの風味と唐辛子の辛さが合わさった味は、鍋物、おでん、みそ汁、刺し身の薬味等、何にでも合い、料理の味を引き立てる。ユズと唐辛子、一つ一つでは、とても食べられたものではないが、二つの組み合わせが微妙にマッチし、これを生み出した先人たちの知恵を大切に学び、受け継いでいきたいと思う▼大自然のなかで、育った無農薬のユズの実。ちょっと格好悪いものもあるけれど、すばらしい香り、なんだかとても、幸せな気分になる。皮を取ったユズは搾ってドレッシング、果実はジャムに、更に種は焼酎に漬けて化粧水にとまったく捨てる部分がない▼「桃栗3年、カキ8年、ユズのバカタレ18年」といってユズは成るまで時間がかかるそうだが、それぞれに特徴があり、みんなすばらしいこともこの仕事で学んだ▼台の上にずらりと並んだユズコショウを前にエプロン姿の男性の笑顔が印象的だった。今年のユズコショウ作り。寒さに向かう食卓でますます活躍。

(え)

(新聞「農民」2015.12.14付)
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2015年12月

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