富岡製糸場(群馬)へバスで移動総会
富国強兵へ生糸を量産
国策に国民は振りまわされ
茨城農民連女性部 ゆいの会
11月17日、茨城農民連女性部ゆいの会の第26回総会が開催され、男性5人を含む31人が参加しました。ここ数年はバスでの移動時に総会を行いながら目的地に向かい、現地で研修、見学などをする移動総会という形をとっています。今年は、群馬県方面に行きました。
2014年度の運動の総括、活動報告を行い、次年度の活動計画、運動方針、新役員などについても承認され、行きの車中で総会は無事に終了しました。お昼に甘楽町のこんにゃくパークに寄り、こんにゃくバイキングとお弁当でおなかを満たし、いよいよ富岡製糸場(富岡市)へ。
美しく機能的な建造物群を見ながら歩いて移動。現地ガイドの方に、2014年6月に世界遺産に登録された話や、当時の恵まれた労働環境、そして、近代的な工場設備や施設などについて説明を受けました。
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富岡製糸場の建物をバックにパチリ |
富岡製糸場は、富国強兵の大義名分のもと、生糸の量産のために設置されました。当初は官営であり、労働環境が整えられていたというこの製糸場ですが、民営化により労働環境が徐々に悪く変わっていきました。しかし、無理もありませんが、そこには全くふれられませんでした。
外貨獲得の重要な輸出品だった生糸もいつしか中国産にとって代わられ、あっという間に衰退していきました。
「結局いつの世も国策に国民は振り回されるのよね」と、ゆいの会部長の池田公子さん(茨城県西農民センター理事)。
複雑な思いを持ちながらの見学となりました。
(茨城県西農民センター久保幸子)
(新聞「農民」2015.12.14付)
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