この人
愛知農民連青年部 部長
佐宗知幸(さそう ともゆき)さん(32)=新城市
つながりを生かして
地域守ろうと奮闘中
愛知農民連青年部長の佐宗知幸さん(32)=新城市=はつながりを生かして地域を守ろうと奮闘中です。
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栽培をはじめたばかりの苗床と佐宗さん |
10年前から就農し、米を1・8ヘクタール耕作しています。刈り取り等のオペレーターも今年は約7ヘクタール引き受けました。「もともとは80アールの田んぼを所有していましたが、周りから頼まれて耕作を引き受けています」と佐宗さんは話します。
今年の11月から新しく菌床シイタケの栽培にも挑戦しました。使わなくなったハウスを譲り受け180坪で栽培予定です。「知り合いの社長さんの紹介で栽培を始めました。融資や販路でも助けてもらいながら進めています」ときっかけを話します。
佐宗さんは今、知り合いから譲られた派遣会社も経営しています。「基本的なスタンスは、働く人の希望に沿う仕事しか引き受けないことです。働く人が気持ち良く働けるようにすることが大切だと思っています」と語ります。
佐宗さんの住む新城市作手でも稲作は規模拡大をした数軒の農家に支えられています。「大きい農家は今の面積が限界で、これ以上は増やせません。この人たちがTPPなどで耕作できなくなったら、地域が崩壊してしまいます。派遣会社をうまく活用し、農地を会社で耕作することで、地域を何とか守りたいと思っています」と意気込んでいます。
「本当にいろんな人に支えられています。この人の輪をもっと大きくして、地域を支えていきたい」と話していました。
(新聞「農民」2015.12.7付)
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