第60回
はたらく女性の中央集会
〜広げよう! いのち・くらし・平和守る女性の共同を〜
「食は命の源」分散会
“舌力チェック”で考える食と農
「第60回はたらく女性の中央集会」が11月21、22の両日、埼玉県さいたま市で開催され、全国から1300人を超える女性が集いました。
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会場一体でつくった“NO! WAR”の文字 |
1日目の分散会では、平和、労働組合活動、健康などさまざまなテーマで分散会が開かれ、第8分科会「食は命の源〜食べることから考える日本の農業と食の安全」が、農民連食品分析センター所長の八田純人さんを講師に開催されました。
最初に「舌力チェック」ということで、昆布だし、緑茶、豆腐の食べ比べをしてみました。昆布だしでは、昆布からとったものとインスタントだしを使ったもの、豆腐は薬品で固めた豆腐と国産大豆の豆腐をというように、それぞれ自分の「舌」を使って選別するのですが、簡単そうにみえて意外と難しかったようで、参加者同士で、「こっちかな?」「うーん」と顔を見合わせる様子も。
八田さんのお話は、緑茶のうまみ成分や、豆腐の凝固剤のことなど、身近な食品の話から入って、遺伝子組み換え作物について、またTPPについても、具体的な事例や数字をあげながらの講演で、大変わかりやすいものでした。短い時間で、討論の時間も十分とはいえませんでしたが、またこのような学習の機会を持ちたい、と思えるような分科会でした。
(茨城県農民連女性部 椎名知哉子)
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2日目の全体会では、実行委員会を代表して全労連幹事の大西玲子さんが基調報告。「『女性の活躍』を喧伝(けんでん)しながら、労働法制改悪や雇用破壊を進める安倍政治は許せません。共同を広げ、真に女性が活躍できる社会をつくっていきましょう」と訴えました。
(新聞「農民」2015.12.7付)
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