小林節夫さん
(農民連元代表常任委員)
卒寿
祝い、ともに語る会 盛大に
“卒寿は卒業ではない”
心身ともにすこぶる元気
長野県佐久市で11月1日、農民連の元代表常任委員である「小林節夫さんの卒寿を祝い、ともに語る会」が盛大に開かれました。
|
前列右から7人目が小林節夫さん |
はじめに小林さんが、少年期の軍国教育、自身の農業体験、昭和30年代の佐久地方の乳価闘争を振り返りました。往時を知るみなさんからは、いもち病に対する農業指導や地域でトラクターを購入した際に自ら英訳に奔走したこと、さらにハーモニカが上手だったことなど、こもごも語られました。また、具体的事実にもとづいて考え、実践し、運動の先頭にたってきた小林さんの人柄が紹介されました。
小林さんは、農民懇から農民連時代における、(1)要求での一致、(2)政党からの独立、(3)諸階層との連帯という現在にも通じる組織原則の大切さを強調し、「各地に行きましたが、苦手なニンニクや玉ねぎには卒倒しました」と笑いを誘いました。
農民連からは、笹渡義夫副会長をはじめ、前会長の佐々木健三さん、遠く青森県の津軽農民組合からもお祝いにかけつけてくれました。
「卒寿といっても卒業ではない」という小林さんは、1925年8月31日生まれです。心身ともにすこぶる元気で、昔の農作業の情景や史跡などをまとめた冊子『一枚の写真』を参加者に贈りました。
最後にマイクを握り、「戦争への道は絶対に許されない。お互いにがんばりましょう」と呼びかけ、会場は大きな拍手に包まれました。
(長野・佐久農民センター 布施勝次)
(新聞「農民」2015.12.7付)
|