福島を繰り返させてはならないSTOP伊方原発
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集会参加者を激励する福島県農民連のみなさん |
10月に山下和彦町長と中村時広県知事は再稼働への同意を表明し、年明けにも再稼働が狙われています。
集会では、福島県農民連から根本敬会長が福島の現状を報告。「年間20ミリシーベルトあっても、補償は打ち切りますよ、帰っていいですよ、家族そろってオリンピックを見ましょう、などと政府は言うが、こんな切り捨ては許せない。福島を繰り返させてはならない」と力強く訴えました。
当時首相だった菅直人氏は「事故で日本の壊滅と、ある意味恐怖を覚えた。神話にとらわれていた。再稼働すれば、美しい瀬戸内が戻らなくなる」と発言。各方面からも「未来を悪魔に売っている」「無関心なのは権力者に味方することだ」の声があり、会場からは「そうだ!」とかけ声がかかりました。「原発ゆるさん!」のプラガードを全員で掲げ、県民の声を聞かない国政・県政に怒りをアピールしました。
集会後は松山市内をデモ行進し、愛媛農民連の会員さんや新日本婦人の会の方と懇親会で交流を深め、再稼働阻止の連帯を約束しました。
「原発に頼らない町を」と申し入れる根本会長(左) |
町長不在のため担当の職員に申入書を手渡し、意見交換の場で福島の現状を訴え、伊方町が今後も原発に依存するのであれば住民の命と財産を守ることに誰も責任は取らないこと、再稼働を認めず、原発依存しない町政への転換を求めました。
福島県農民連の佐々木健洋事務局長が「再稼働を決めるに当たり現地(福島県)を誰かが来て見たのか。今後の見学の予定は」と質問したのに対し、担当職員は「実際に見ていない。避難訓練と防災計画が差し迫ったことだと思っている」と返答。町から「除染はどんな作業をするのか?」との質問があり、福島の現状を知らずに再稼働を進める自治体の姿が浮き彫りになりました。
避難者の声や果樹農家から風評被害の実態も生産者の立場で報告。「ぜひ福島を見てください」と再度強く訴えました。参加者からは「この地形では避難さえ無理だ。危機感がまるでなくて残念だ」との声が聞かれました。
[2015年11月]
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